想像していたよりZ50は小さいです(私は手が大きい方なので)。右手親指を然るべき位置に置くと人差し指は自然とシャッターボタンの上に違和感なく置く事が出来ますが、そのポジションにした場合は薬指と小指がグリップから外れてしまうんですね。
ならば薬指もグリップに乗せたポジションに変更すると、今度は親指の位置が変わりシャッターボタンを自然に押せる位置だった人差し指の位置が窮屈に。こうなると全面ダイヤル(メインダイヤル)も若干回しにくくなります。馴れの問題もあるでしょうけれど、やはりこの辺りはキヤノンの方が一枚上手なのかなという印象を受けました。各種ダイヤルのクリック感やボタンの押し具合は流石だなと感じています。
Nikonユーザーには当たり前なのかもしれませんが、私は初Nikonなのでレンズ装着の回す方向が逆な事に若干違和感を感じてますwまあそれにしてもZマウントの大きさには驚かされました。ちなみにダブルキットレンズの場合は下側キャップがご覧の様な白いプラスチックなんですね。これ、はめ込むだけの仕組みですが通常のキャップは回して入れるキャップです。その回す方向も逆らしくて何とも新鮮な感じがします。
写真で見るとZ50のデザインって微妙なんですけど、実際触ってると別に悪くないんですよね。あれやこれやメニューを弄っていて感じた事ですが若干分かり難い印象を受けました。慣れの問題もあるでしょうから今後どう感じるのか。早速ですがキットレンズのNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRを装着して写真を撮ってきたので作例をどうぞ。
作例ということでJPEG撮って出しです。LightRoom4に通して右下に名前だけ入ってますがノーレタッチです。WBオート(白優先)でカラーはスタンダードを選択しました。
第一印象としてまずはファインダーが見やすい。これはα7IVと同等もしくは上回る見やすさでした。X100Vと比べたら圧倒的に見やすいです。
NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRはテレ側でF6.3という暗さになりますが、換算375mmの領域なので想像以上にボケが綺麗です。レンズ自体に手振れ補正機能が備わっていますが、さすがにこの望遠域となると手振れ写真が何枚か見受けられました。やはりグリップ(握り具合)をもう少し改善したい。何はともあれキットレンズでこの写り。
モニターで見るとピンが奥に行ってたり手前に行ってたりといった精度的な問題も散見されました。まぁ3~4年前のこのリーズナブルなエントリー機にそこまで求めるのは酷ですが。
375mmで野鳥は厳しいですね
ただ切り抜いてみると結構写っててビックリ!
普段ソニーの爆速AFを使っていると大分おおらかな合致速度ですがX100Vよりは早いぐらいの印象。
格安キットレンズだしAPS-Cですからね
グリップ改善の為にsmallRig買おうかな。もしZfc選んでいたら後悔していたかもしれない。
たしかにこの発色はSNSでは受けにくいでしょうけれど、誇張する事もなく私は素直で好きな色味だなあ。
見たまんまの色
F値を明るくしてボケを大きく…みたいな撮り方ばかりだったんで、この程良い感じが新鮮。
そして何が良いってメッチャ軽い事!これが軽すぎてもまたダメなんで難しいんですけど物凄く丁度良い。この日はストラップを付けずにずっと片手で持ちながら歩いてました。
F値も結果的に丁度良いんですよねえ。いつも開けすぎてるからぼかし過ぎで、ちゃんと写せてない時があるので。
全てが丁度良い
流石に望遠側で若干コントラストが低下しますね
フード装着したら変わるのかなあ
めっちゃ牛に愛されてる人がいた。ちょっと離れようとすると牛が鳴くんですよ、結構大きな声で…。
Z50の写りの良さは衝撃的でした。NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRもキットレンズとは思えないレベルです。この価格でこの性能だとライバルメーカーは歯が立たない領域なんじゃないかと素人ながらに感心ました。
それにしてもニコンの色味は良いですね。つまらないと感じる人もいるかもしれませんが私には刺さってます。少なくとも今回の写真を見ていてRAWで撮る必要性を全く感じませんし、テレ側以外はレタッチする必要がないと思いました。
フルサイズセンサーとの差はやはりダイナミックレンジの差とボケの大きさぐらいで、厳しい見方をしなければ比較してもあまり差を感じないかもしれません。等倍で見ても感心するぐらい解像してますし。
そして私にとって重要なシャッター音も実に心地良かったです。2本のキットレンズを合わせると換算24-375mmというレンジになります。旅行の時ならほとんどのシーンが撮れてしまいそう。室内は少し厳しいかな。ひょっとしてα7IV要らないんじゃ…。