大層なタイトルを付けてしまいました。X100Vで小田原スナップをした日のRAW現像をしていて、今までと比べるとそこそこの画質アップを遂げたかなと感じました。ちょっとしたコツを掴んだ気がする。
それにしてもX-Trance COMS4は面白いセンサーだと思う。目が覚めるような写真が撮れる事もあればダメダメな画質になってる時もある。優等生なα7IVと違い、良くも悪くも印象深い絵が出てくる。なんか癖になるんですよ、もっとこれで色々撮りたいなって。
そしてここからいきなりα7IVの写真に…。ま、少しだけなのでお付き合いください。この写真のシャドウ部分と一つ前の写真のシャドウ部、フルサイズとAPS-Cのダイナミックレンジの差が如実に出てる。その差が良くも悪くも印象を変える要因になってる。
まだ桜が咲き始めた頃だったりする
FE24-105mm F4 G OSS
全然面影ないもんね…質屋のおじさんかと思った。
まあそんなわけでα7IVでした
再びX100V
語彙力が無いからアレだけど非常に写真っぽい。
RAW現像だからといってもカラーバランスは出来るだけ触れない
クラシックネガ
一番触るのは明暗の調整(トーンカーブ)
何故かX100Vだとノイズが許せるのです
ノイズが粒状感になるというか
これ小田原城並に立派なんだけどw
ういろうの店
突然眠ったい感じの絵が出てくる事も。
逆光具合でこうなる。
ドット
まる
久々に自販機みた
RAW現像についての要点
X-Trance CMOS4の特徴は主に2つあると思っていて、1つはシャドウに粘りがあること。RAWで撮る場合に限りアンダー気味に撮影しておく事がポイントになると思う。シャドウを持ち上げるとどうしてもノイズが乗ってくるわけだけど、何故かX-Trance CMOS4はノイズが味になるので気にならない。
もう一つはRAWデータの場合でもかなりシャープに写っている事。これはX100Vのレンズとセンサーの相性による所が大いにある気がするけど、素のRAWに若干シャープを上乗せするだけで一見するとフルサイズ並にキレのある写真に見える。
ただこれに関しては現像ソフトで違いがあるので一概には言えず、あくまでも私が使うSILKYPIX11PROでの現像ではということになる。SILKYPIX11PROでは元々デフォルトで自動シャープが働いており、30シャープが乗っているのがデフォなので+10足して40にする。たった10だけど、普段フルサイズの目に慣れていると、この工程が入るか入らないかで違和感が消えるか消えないかの差が生まれる。
まとめ
RAWで残すのはプロファイル(フィルムシミュレーション)を後から変更出来るというのが一番大きいのと、明暗の調整がしやすいという点に尽きます。なぜならX-Trance CMOS4はダイナミックレンジが狭いからです(高コントラスト)。なのでどうしても明暗の微調整をしたくなる。色温度はまず触りません。被写体によってシャープを乗せる量を微調整出来るのも良い。
JPEGでもシャープや明瞭度は細かく設定出来るけど、被写体によって掛けたい量が違うんですよ。一つの設定では掛けすぎたり足りなかったりが生じてしまうし、撮影の都度変更するのはかなり面倒くさい。RAWだとクロップ撮影出来ないのは痛いんですけどね(X-RAWスタジオ?なる純正ソフトウェアならいけるけど動作がもっさり過ぎて秒で嫌になる)。
そして最後に全部ひっくり返すような事を言うけれど、FUJIFILMのカメラってJPEG撮って出しで許せる色でポンっと出てくるじゃないですか。その小気味よさというか、撮りっぱなしでも十分だよねっていう記憶色としての色味が最大の魅力で。私は単に優柔不断なだけで確かなビジョンが定まっている人はRAWで撮らないんじゃないかな。
逆にいうと私の撮影技術の貧しさを補う意味でのRAWというわけです。足りていなかった部分(設定)を現像で補って完成させている感じ。くどいようですが色味はまず弄りませんからね。毎回完璧な露出で撮影出来れば撮って出しで良いんですけどねえ。