少し前にブラックミストというフィルターが流行ってましたね。ユーチューバーの方々も片っ端からそれを付けてレビューしていたけど、私はその作例を見てもあまり心惹かれなかった。いわゆるエモい写真というやつが気軽に撮れるって事で大流行したようですが、
FUJIFILMユーザーってクラシックク
ロームとかクラシックネガがあるでしょう?必要性を感じなかったというのが正直なところでした。
じゃあ何故ホワイトミストなるフィルターを買ったのだと問われると、写真の右側に写ってるレンズの為です。E-mountのレンズ群に後からやってきたアポランター50mmF2。ヤツが優秀過ぎて出番の
99.99%を奪われたEF50mmF1.8(by
Canon)。唯一アポ50に勝てる要素はAFということ。
各メーカーが撒き餌レンズとして安価で販売する50mm
単焦点レンズは、ダブル
ガウスという古くからある基本構成から成っており、ある意味オールドレンズのような甘めの描写になります。そういうのを強く好む愛好家も沢山いらっしゃるようですね。…私はその類いではないにせよ、どうせなら更にオールド感を醸すフィルターを装着し、α7IVでもX100Vのようなエモい写真を撮れないものかと企んだというわけです。このフィルター、キレのある現代のレンズとは合わないと思うので。
もしそれが成功すればアポ50との棲み分けも出来るし、失敗したとしてもフィルター径49mmなら最小出費で済みますからね。さてさて結果はいかにというわけで以下の作例をどうぞ。
もちろん等倍で見ると解像度はやや低い。けれど悲観するレベルではない。F1.8を使ったらかなり危うい描写になりますが、若干絞るだけで解像するようになります。
優等生なα7IVでは絶対に出てこない色味
ノスタルジックですねえ。α7IVでこの感じ、とっても新鮮です。
α7IV+最新レンズで撮った写真ってこういう解像感が高くて鮮明な写真がほとんどですからね。もちろんこれはこれで良いんです。
ただこれはなかなか撮れないよ。これ同じ日の同じ時間帯ですからね。これで街スナしたらメッチャ良さげじゃない?想像以上にダブル
ガウスの50mmとホワイトミストの相性が良かった!
X100Vうかうかしてられないですよ。MC-11を介してるとはいえ、それでもまだα7IVの方がAF早いくらいです。X100VってAF合致速度0.08秒とか謳ってた気がするけどシーンによっては体感1秒って感じですからね。本当に0.08秒っぽく感じるのは
ソニー純正レンズを使った時のα7IV。さながら悟空が一瞬で背後に移動してきて「えっ?」みたいな感じ?…これはまあイマイチな表現でしたが、爆速という表現に近いわけです。
いずれにせよ、これは安価で思わぬ収穫でした!